混戦の皐月賞!難解な一戦を紐解くポイントは"友道康夫"
2022年4月17日(日)に中山競馬場で開催される皐月賞(GⅠ)の予想を紹介します。
※事前予想です。当日のパドック見て、予想を変更する場合もあります。Twitterで更新しています。
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2022年皐月賞を予想するうえでアプローチが難しいメンバー構成になった。
とにかく話題に事欠くことが無い皐月賞となった。例年なら2強もしくは3強という見出しが並ぶものの今年は単勝1番人気が前日段階で4.9倍。6番人気まで10倍を切るメンバー構成となりファンもそれぞれのアプローチから予想しているようだ。群雄割拠の皐月賞と言えるだろう。
様々な角度からアプローチができる今年の皐月賞。
私は、毎年のようにクラシックに有力馬を送り込んでいる"友道厩舎"に注目してアプローチしてみた。
今回アプローチとして注目したのは朝日杯FS勝ち馬ドウデュースをはじめとして、サトノヘリオス、ダンテスヴューの3頭を皐月賞に出走させてきた友道康夫厩舎に着目した。
もちろん実績的にもドウデュースが友道厩舎の中でこの世代の看板馬であることは揺るぎない事実。
ただ気になるのは、中長距離の活躍馬が多く毎年のようにクラシックに管理馬を出走させている友道康夫厩舎が朝日杯FSに出走させる馬は”クラシックで勝ち負けは難しい”と評価された馬が多いことだ。
2018年の朝日杯FS勝ち馬アドマイヤマーズ、2014年朝日杯FS3着のクラリティスカイの2頭は皐月賞には出走したものの4着・5着と好走後、日本ダービーには向かわずにNHKマイルCへ。
凱旋門賞にドウデュースを登録したことから距離の融通は効くという見方もできるが、それはオーナーの夢(意向)が強い。
ドウデュースも皐月賞で馬券内を外したら、アドマイヤマーズやクラリティスカイのようにNHKマイルCへ矛先を変更するかもしれない。
つまり友道康夫調教師は、"クラシックを目指す馬"と"マイルGⅠを目指す馬"と明確に棲み分けしてレースを使っている。
ドウデュースは、少なくとも朝日杯FSまでは"マイルGⅠを目指す馬"というカテゴリに入っていた馬である。
このことからもドウデュースの他に、友道康夫厩舎には"クラシックを目指す馬"がいるはずだ。
上記が、デビューから"クラシックを目指す馬"として使われてきた主な管理馬である。ここで焦点となるのが、初勝利の次走である。
皐月賞、日本ダービーに数多くの管理馬を出走させるために、当然使い分けをする。その中でのレース選択で、友道康夫厩舎の中での現3歳世代の評価が見えてくるはず。
新馬(1着)→京都2歳S(3着)→ホープフルS(4着)→若葉S(3着)
7月4日小倉でデビュー。その後、間隔を開けて京都2歳Sへ出走。結果は3着でもホープフルSに唯一出走させたことからも、おそらくこの世代の中ではクラシックを走らせたかった1頭であることは間違いない。残念ながら若葉S3着で春は全休して秋に備えることになってしまった。
イメージとしては、皐月賞、日本ダービーに出走したマイラプソディに近いローテを組んでいただけに、クラシック候補であったに違いない。
新馬(2着)→未勝利(1着)→東京スポーツ杯2歳S(4着)→きさらぎ賞(2着)
未勝利勝ち後に東京スポーツ杯2歳Sへ。友道厩舎は毎年厩舎のエース候補を東京スポーツ杯2歳Sに出走させている。その代表例が、2018年のダービー馬ワグネリアンだ。コントレイルなど後のダービー馬の登竜門的なレースに出走させるだけあって、この馬も"クラシックを目指す馬"と評価されている1頭。重賞勝ちこそないが、兄のヨーホーレイク同様にきさらぎ賞2着から皐月賞に向かう。
新馬(4着)→未勝利(1着)→エリカ賞(1着)→ホープフルS(13着)→スプリングS(3着)
ホープフルSに出走。この時点でフィデル同様に期待されている1頭ではある。状態が悪かったとは言えホープフルSは負けすぎた。弥生賞やきさらぎ賞ではなく、スプリングSへの参戦。2009年にアンライバルドでスプリングSを制して翌年にも出走させているが、2010年を最後に10年以上管理馬を出走させていない。おそらくだが、皐月賞を狙うにしてもローテが厳しいことから意識的に出走させていないのではないだろうか。現にアンライバルドはその後皐月賞を勝ったが、それ以降は大敗続きで引退となってしまった。
新馬(1着)→梅花賞(1着)→すみれS(4着)
この馬は、どちらかというと距離が持つので成長を促しながら菊花賞を目指すローテーションを組まれている。レッドジェネシス、ワールドプレミア、ユーキャンスマイルのようなローテーションが組まれている印象を受ける。
新馬(1着)→若駒S(2着)→毎日杯(5着)
真打はリアドだったと思うが、レースで思うような結果を出せずにクラシック路線から脱落。セレシオン同様に長距離仕様に仕上げてくるかもしれない。
これらのローテーションからひも解くと、この世代で友道康夫厩舎が"クラシックを目指す馬"と最高評価を受けていると思われるのは、未勝利勝ち後に東京スポーツ杯2歳Sへ出走させたダンテスヴューであるのではないか。
新馬戦こそ負けたものの福永騎手曰く「自分の騎乗ミス」と認めたほどの騎乗。
続く未勝利戦は、川田騎手が「絶対に負けてはいけない状況で勝った」とコメントしているように、未勝利を勝って東スポ杯の青写真はこの頃から描かれていたはず。
東スポ杯は、後に分かったことだが、「成長期で走りのバランスが悪い」のが敗因だったとのこと。つまり、走りのバランスが悪い中でも東スポ杯に出走させても無様な競馬はしないだろうと陣営の判断だったと推測できる。
結果はイクイノックスから1秒差の4着。
きさらぎ賞では「ようやく新馬前の良いフォームで走れるようになってきた」と友道康夫調教師がコメントしているように、実はこの馬の走りが良かったのは新馬戦前だったということ。
走りのフォームが悪い中で、新馬戦、未勝利戦、東スポ杯を走ってきて、ようやくきさらぎ賞で良くなってきたのだ。
きさらぎ賞までの走りは、完全に本調子ではなかったことを考えるとイクイノックスに1秒差4着。これは逆転できる可能性が高いのではないか。
きさらぎ賞で先着を許したマテンロウレオが弥生賞ディープインパクト記念で10着と大敗して評価を落としているが、弥生賞ディープインパクト記念のマテンロウレオは出来は悪かったと陣営が言っているし、レースでも横山典弘騎手のヤラズが明らかに見えたレースだった。
左回りしか使っていない、両前脚が接着想定という点は若干不安はあるが、友道厩舎×金子真人オーナーといえば、ワグネリアンで日本ダービーを勝った強力タッグ。
今年の皐月賞の本命は、◎ダンテスヴューでいく。
最低でも日本ダービーの権利取りが至上命題だろうが、兄のヨーホーレイクより中山適性があるという談話からも馬券内に食い込んできてくれるだろう。
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