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アドマイヤハダルってどんな馬?<評価>血統・距離適性・近況・次走・レースコメント

戦績
9戦3勝[3-1-1-4]
近況・次走
中山記念(GⅡ) 3着

2021年皐月賞4着と世代屈指の実力を誇るアドマイヤハダル。

栗東・大久保龍志厩舎の牡馬で、父ロードカナロア、母父ディープインパクトの良血馬。

そんなアドマイヤハダルってどんな馬なのでしょうか?馬券の買い時・消し時はいつ?

馬券購入の参考となるアドマイヤハダルの血統や距離適性、近況や次走の予定レース、レースコメントについて調べてみました。

評価【買い時】

1

阪神2000m [2-0-0-0] 勝率100%

評価【消し時】

1

中間の追い切り一杯に追われて関東圏への遠征:[0-0-1-2]

血統

父ロードカナロア(父キングカメハメハ)
母スウェアトウショウ(父ディープインパクト)

父ロードカナロア、母父ディープインパクト。一見すると良血馬だが、この配合で主な活躍馬というと賞金が高い順で、

  • ジンギ(地方馬・園田金杯など重賞9勝)
  • ファンタジスト(主な勝ち鞍:京王杯2歳S)
  • ドナウデルタ(主な勝ち鞍:信越S)

思ったほど活躍馬がまだ出ていないというのが実際のところ。ただし、アドマイヤハダルに関しては、短い距離からマイルまで走れるスピードがあるファンタジストやドナウデルタとは違っていて、スピードだけでなくスタミナも備わっている。

ロードカナロア産駒は、直線が長くて1600m・2000m・2400mの根幹距離が得意。対して小回り・非根幹距離・重馬場は苦手。(参照:亀谷敬正の競馬血統辞典)

アドマイヤハダル自身も、

  • 非根幹距離 [1-0-1-2]
  • 根幹距離 [2-1-0-2]

非根幹距離の1勝は新馬戦。(中山記念3着となったことで非根幹距離の適正について半信半疑にはなった)根幹距離の馬券外は皐月賞(4着)と日本ダービー(17着)。非根幹距離のアイビーS(東京)、ディセンバーS(中山)ともに勝ち馬から0.4秒差の4着・5着と敗れている。この点においては、ロードカナロア産駒の特徴が戦績に今のところは現れている。

また、重・不良馬場でのレースは未経験。稍重の新馬戦こそ勝ってはいるが、同日新潟2勝クラスの月岡温泉特別(1600m)で1:32.7(上り32.4秒)、3勝クラスの新潟日報賞(1400m)で1:20.4(上り34.3秒)とレースタイムは速いので稍重とはいえ良馬場に近い馬場。

稍重で行われて上りが37.1秒とかかった皐月賞で伸びきれなかった点に重馬場適正に不安が残るが、それでもGⅠで4着なので適性が無いと断言はできない。

評価・距離適性・特徴

調教

栗東坂路であれば4F50秒~52秒台、栗東CWは6F80秒を馬なりで時計を出せる馬。休み明けのディセンバーSの一週前追い切りでCW78.3-63.4-49.9-36.1-11.4(一杯併せ0.4秒先着)と自己ベストを更新も、レースでは5着に惨敗。休み明けで仕上がり途上で一杯に追われた可能性が高い。

アイビーSの時も2週前、1週前と一杯に追って抜群の動きを見せていたが4着に惨敗。

過去一番の状態だった若葉Sのように、馬なりで軽くCW6F80.2秒-12.1秒、最終追い切りで坂路52秒台を出していると安心して買える。

脚質

スタートは5分に出るが速い方ではない。中団からレースを運ぶ。

重馬場適正

重・不良 未経験
稍重 [1-0-0-1]

稍重は新馬戦(1着)と皐月賞(4着)。適正は不明。

距離適性

現状では2000mがベストか。[2-1-0-1]と4着に敗れた皐月賞を含めて好成績が目立つ。エリカ賞、若葉Sを連勝した阪神2000mはともに強い内容。

遠征競馬

中山・東京コース[0-1-1-4]と関東への遠征競馬で勝ててはいない。

中山記念(GⅡ・芝1800m) 3着

2022年2月27日 中山 良 488kg(+2) 横山武史騎手 55kg 3番人気
タイム:1:46.8(上がり36.3
レースラップ12.7 - 11.2 - 11.3 - 11.1 - 11.3 - 11.5 - 11.6 - 12.2 - 13.5 (35.2-37.3)

レース映像

レース回顧

パンサラッサが1000m57.6秒の超ハイペースで逃げる展開で縦長。4コーナー7番手から先行していた馬を交わして3着。最後、カラテにクビ差差されたが、厳しい流れの中最後まで踏ん張った。中間調教一杯に追われ、中山への遠征競馬ではこれまで結果が出てこなかったが、今回は強い競馬を見せた。この馬の成長が伺えたレース。次走関西圏のレースなら積極的に狙っていきたい。

レース後コメント

理想のポジション、競馬でしたが誤算だったのはパンサラッサが想像以上に強かったことです。ペースが速かったので前が止まる計算でしたが、あれで残られたら手の打ちようがありません。2走前と比べて素軽くなっていますし、重賞を取れるチャンスはあります。(横山武史騎手)

レース前コメント

3歳春に悩まされていた食いの細さが快勝され、体質にも変化がみられる。今はどれだけやっても食べてくれる。調教はやりやすくなりました。以前は素軽さで勝負していましたが、今はパワータイプになっている。これならきれいな馬場も、ぼこぼこ馬場もこなせる。重賞でもいい勝負ができると思う。デキは抜群です。トリッキーな中山なのでうまく立ち回れれば。ただ、雨が降った状態の馬場はどうでしょう。(谷口助手)

パワー型になっているは、ズブくなっているとも取れる。どんな馬場でもこなせるが、雨は半信半疑?といった印象のコメントですね。

白富士S(L・芝2000m)2着

2022年1月29日 東京 良 486kg(-6) 横山武史騎手 55kg 2番人気
タイム:1:57.6(上がり34.2
レースラップ 12.8 - 11.3 - 11.8 - 11.8 - 11.7 - 11.8 - 11.5 - 10.9 - 11.4 - 12.4(35.9-34.7)

レース映像

  • 1着:ジャックドール 1:57.4
  • 2着:アドマイヤハダル 1 1/2
  • 3着:グラティアス 3/4
  • 4着:シュヴァリエローズ 1/2
  • 5着:ディープモンスター ハナ

レース回顧

レースは中団の馬群の中5~7番手を追走。前半1000m59.4秒の後傾ラップのレース。結局逃げたジャックドールを捕まえられなかった。4歳馬が1着~5着独占し、最後は5頭とも脚色は同じでゴールイン。3着グラティアス、5着ディープモンスターは休み明け。アドマイヤハダルは休み明け2走目の分、2頭に先着したが能力差はほぼ互角か。皐月賞もこの3頭は0.2秒差内の4着、6着、7着。実力は現段階では拮抗している。

レース後コメント

休み明け2戦目でスムーズに加速することが出来ました。最後も追い詰めたのですが、勝った馬は強いです。(横山武史騎手)

アドマイヤハダル鞍上の横山武史騎手、3着グラティアス鞍上のルメール騎手ともに、「勝ち馬が強い」という談話。ジャックドールにおいては、皐月賞4着~7着馬以上の力量ということ。

レース前コメント

前走で最後に甘くなったのは久々の分。馬体は確実に良くなっていたし、レースセンスも見せた。上積みは十分なので好勝負に。(大久保調教師)

ディセンバーS(L・芝1800m)5着

2021年12月19日 中山 良 492kg(+10) 横山武史騎手 55kg 1番人気
タイム:1:48.1(上がり35.3)
レースラップ 12.8 - 11.7 - 12.2 - 12.0 - 11.9 - 11.9 - 11.7 - 11.4 - 12.1(36.7-35.2)

レース映像

  • 1着:ローザノワール 1:47.7
  • 2着:ヴァンランディ 1 1/2
  • 3着:ソッサスプレイ クビ
  • 4着:ラインベック 1/2
  • 5着:アドマイヤハダル クビ

レース回顧

少しスタートから促して5番手追走。Sペースで逃げた馬が仮勝ち、先行馬がそのままの隊列のままゴール。重賞勝ち馬2頭だけ(しかも人気薄で勝ったアールスターとメイケイダイハード)のメンバーで仕上がり途上の休み明けとはいえ、完全に脚が止まっていた。鞍上の談話通り次は変わり身見せるだろうが、中山、非根幹距離の瞬発力勝負が苦手という可能性を残した。

レース後コメント

後々、重賞でもやっていける馬だと思います。今日は久々の分、動かなかったです。体が重いというより、動ける体勢にありませんでした。スローペースに泣いた分もありました。最後は伸びないというよりも止まってしまいました。久々のレースを使って、次は良い勝負ができると思います。(横山武史騎手)

レース前コメント

芯が入っていい体つきになって春よりも良くなっている。久々でも楽しみ。(大久保調教師)

東京優駿(GⅠ・芝2400m) 17着

2021年5月30日 東京 良 482kg(0) M.デムーロ騎手 57kg 11番人気
タイム:1:26.0(上がり37.1)
レースラップ 12.2 - 10.6 - 12.2 - 13.0 - 12.3 - 12.4 - 12.8 - 11.7 - 11.4 - 11.5 - 10.8 - 11.6(35.0-33.9)

レース映像

  • 1着:シャフリヤール 2:22.5
  • 2着:エフフォーリア ハナ
  • 3着:ステラヴェローチェ 1 1/4
  • 4着:グレートマジシャン ハナ
  • 5着:サトノレイナス ハナ
  • 17着:アドマイヤハダル

レース回顧

8枠15番からのスタート。向こう正面まで後ろから2番目。ペースが緩んだ1200m~1400m付近で外から4番手進出も、4コーナー回る手前で手応え無し。

レース後コメント

スタートは出てくれましたが、他のみんなが速くてあの位置からに。向こう正面は坂のあたりでペースが落ちついていたので、自分から上がっていった。皐月賞で最後までいい脚を使っていたので、この馬の力を信じて早めに動いていった。最後は頑張れなかった。(M.デムーロ騎手)

レース前コメント

センスのいい馬なので(枠は)どこでも。行く馬が外にいるので、ポジション取りが大事になる。(M.デムーロ騎手)

敗因

敗因は最終追い切り。M.デムーロを乗せての栗東坂路での最終追い切りで4F58.4秒、ラスト1F13.4秒の遅い時計で、意識的にM.デムーロ騎手がセーブ。陣営との意図が違い、異例の坂路2本追いを決行。

2本目は4F54.5、ラスト1F11.8秒。「1本目が軽すぎたので2本追いに。いい動きです。」と問題なしのコメントを残すも、結果的に思惑通りの調整ができなかったのが敗因か。