競馬予想

宝塚記念(G1)の予想とレース展望|2021.6.27

自信度:
★★★★☆
本命:
アリストテレス

強力牝馬3頭に立ち向かう牡馬代表は1頭のみ

2021年6月27日(日)に阪神競馬場で行われる宝塚記念(GⅠ 芝2200m)のレース予想と展望をしていきます。

※前日段階での予想です。当日のパドック見て、予想を変更する場合もあります。Twitterで更新しています。

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宝塚記念2021予想印

◎アリストテレス
〇クロノジェネシス
▲キセキ
△カレンブーケドール
☆レイパパレ

レース展望

クロノジェネシス、カレンブーケドール、レイパパレと超強力な牝馬3頭。この牝馬3頭ともに勝ち負けできる能力があるのは言うまでもない。

ただ、1,2,3番人気が牝馬で、すんなりと牝馬ワンツースリーの決着になるのか?と考えたら、さすがに牡馬混合GⅠで考えづらい。少なくとも人気の牝馬3頭のうち1頭は馬券外になることを考えると牡馬から馬券内に食い込める馬を探した方が的中への道が開けるのではないかと考えました。

そうなると1頭しかない。

◎アリストテレス

菊花賞で三冠馬コントレイルに肉薄した2着に善戦。この1戦が、ルメール騎手をはじめ音無厩舎がこの馬の適性を見誤った。現に菊花賞後は、ルメール騎手は「この馬はステイヤー」と評価した。だが実際は違った。天皇賞春で4着に負けた直後、ルメール騎手が「先生、距離が長い。」とコメントしたように、この馬の適正距離は中距離の2000m~2500m前後であることは明らか。阪神大賞典で負けたのは馬場も多少あったかもしれないが、敗因は距離。「ステイヤー」という先入観があったので、どうしても阪神大賞典の敗因を重馬場にしていたが、それだとAJCCで勝ったのは何?ってことになる。やはり距離適性の見誤りが、この馬のレース選択を間違えたと言っても過言ではない。本来であれば、AJCC→(金鯱賞)→大阪杯→宝塚記念がこの春の最適なローテーションだったかもしれない。そう考えると、前走の天皇賞春は距離適性が合わない中での4着はよく走ったと評価すべき。適距離になる今回が狙い目。

調教も今回出走したメンバーの中では一番よく動いているように思う。唯一の懸念点は、テン乗りの武豊騎手との相性だけ。昨年キセキを2着に持ってきた名手の腕にに来たいしたい。

〇クロノジェネシス

実績面から考えるとこの馬が本命。ただ、人気牝馬3頭のどれを消すか?と考えたときに、牡馬を本命にすることで消さずに済むという考えから印は下げましたが評価は変わりません。昨年の宝塚記念の圧勝劇は記憶に新しいが、実はその他のレースでは圧倒していないというのも事実。GⅠ連覇の可能性は十分に高い。こちらも不安は鞍上との息が合うかどうか。実際、一週前追いきりではルメール騎手がうまく操縦できなかったのも確か。実際は乗り難しい馬の可能性もあり、北村友一騎手からの乗り替わりはやはりマイナス。それでも馬の力は現役屈指なのは変わりがない。海外遠征帰りで見えない疲れが無ければ、普通に勝ち負けでしょう。

▲キセキ

クロノジェネシス相手には分が悪いが、阪神2200mのロングスパート合戦はこの馬にとってはピッタリの条件。コーナーの下り坂で加速して、それをそのまま維持していくことができるコースは得意としている。現に京都外回りの菊花賞、宝塚記念2年連続2着、今日大賞典のレースを見るとこの馬の好走条件は自ずと見えてくる。7歳馬だが。引退を撤回して臨んでいる今年はココが目標としているレースなのは間違いない。最後にひと花咲かせることができるかどうか。

△カレンブーケドール

この馬がGⅠを勝つとしたら天皇賞春だっただろう。天皇賞春で勝てなかったら今後GⅠで勝つのは難しいのでは?と思い、本命◎を打った。切れ負けするところがあるから4角先頭で押し切りたかったが、直線でソラを使ったように見えた。後ろから馬が来るのを待っていたかのように、先頭に立ってから明らかに脚色が変わった。この馬は良くも悪くも相手なりに走る馬。毎回頑張るが勝てない原因もそこにある。馬は強いのは間違いない。今回も頑張ってくれることは間違いないだろう。

☆レイパパレ

無傷の6連勝を飾った大阪杯は強い競馬。だが、馬場や展開なども味方したのは間違いないだろう。真の強さがここで分かる。ただ、宝塚記念の舞台が合うかどうか?阪神で3勝しているが、雨の1勝クラスと大阪杯、そして重賞初勝利のチャレンジC。チャレンジCは勝ったものの気性の危うさもあり、着差は僅かで思ってるより強い印象を受けなかった。雨で重馬場ならこの馬の評価を上げたいが、ロングスパート合戦の芝の良馬場はとっと向くとは思えない。もしかしたら怪物かもしれないが、ここはそこまで評価を上げられない1頭。川田騎手が絶好調なだけに侮れないのは確か。

購入予定馬券

馬券
点数
馬連流し:◎-○▲△☆、ワイド:◎-○△☆、三連複1頭軸流し:◎-○▲△☆
計13点

レース後コメント

1着 クロノジェネシス(C.ルメール騎手)
「今日のコンディションは良かったです。とても綺麗でした。返し馬も良い感じでした。道中も完璧でした。レイパパレの後ろにつけて、良いところで我慢して直線を待ち、良い脚を使いました。だんだん加速していって、ラスト200mも楽でした。

クロノジェネシスはヨーロッパ血統で、柔らかい馬場でも良いパフォーマンスができます。海外、特にフランスでは良い結果を出せると思います。宝塚記念を初めて勝てて、すごく嬉しいです」

2着 ユニコーンライオン(坂井瑠星騎手)
「悔しいですね。ペースも想定内でイメージ通り運べて、3コーナーから早めに動かしていって、直線は(レイパパレに)出られながらも差し返す脚を見せてくれました。このメンバーの中で本当によく頑張ってくれました」

3着 レイパパレ(川田将雅騎手)
チャレンジカップに比べたら、遥かに我慢しながら道中進んでくれていたので、良い雰囲気でレースを進めることができました。直線も頑張る中で3着という結果になりましたが、よくここまで我慢して走ってくれたなと思います」

4着 カレンブーケドール(戸崎圭太騎手)
「(位置取りが)もう一列前でも良かったかなと思います。外からキセキも来ましたし、ペースは落ち着いていて、その中でリズム良く行けました。4コーナーは少し我慢したかったところですが、外から(他馬が)来ていたので、動かしていきました。あのペースですから、来られるのは仕方ありません。もう少し内枠が欲しかったですね」

5着 キセキ(福永祐一騎手)
「イメージ通りのレースはできました。早めに動きたかったのですが、頭が上がってしまい、コーナーの加速が今ひとつでした。直線はよく盛り返しているのですが」

6着 ミスマンマミーア(岩田望来騎手)
「馬のリズムを大切に行きました。直線は外に出して、坂上からもうひと伸びしてくれました。このメンバーでこれだけやれる力を見せてくれましたし、重賞でも結果を残してくれると思います」

7着 カデナ(浜中俊騎手)
「前半はあまり進まなかったのですが、終いを活かすタイプですからね。最後も強い相手によく追い上げています」

9着 アリストテレス(武豊騎手)
「狙ったポジションは取れましたが、4コーナー手前あたりから馬場の悪くなるところで、手応えが悪くなってしまいました。綺麗な馬場の方が良さそうです」

11着 メロディーレーン(幸英明騎手)
「もう少し馬場が良くなってくれた方が、この馬には良かったと思います。よく頑張ってくれました」

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